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1.算数の授業における、学習のねらいを明確にすることと学習を振り返ること |
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| 算数の教科書には、文章問題が載っている。この文章問題を解けるようにすることが、授業のねらいであると考えている先生がいらっしゃる。しかし多くの場合、実はそうではない。教科書に書かれた問題の似た問題をよりよく解けるようになることが本時のねらいになるのである。そこで、見通しをもちさらに考察を協働的に深めていくと、そのときそのときで、話し合うポイントが変わっていくこともある。そのときそのときにおける話し合っていることを明確にしつつ、ときには、本時はもともと何を目指していたのかを振り返りつつ、授業を進めていくことが大切である。
また、授業の最後に、今日の学習を振り返り、ねらいを達成するためのポイントはこうであったと、まとめをすることも大切である。言葉でまとめるだけでなく、実際に似た問題を解いてみて、よりよく解けるようになったことを実感することもしなくてはいけないことである。
いろいろな場面を例にこのことについてお話ししたいと思います。
なお、平成27年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表される頃だと思います。その場合は、昨年度のように、これらの結果についても触れられればと思います。
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2.ねらいと振り返りを、「主発問」の観点から考察する
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講師 : 筑波大学附属小学校 教諭: | 盛山 隆雄先生 | |
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| 授業のねらいをよりよく達成するために「主発問」という観点から考察してみます。子どもに考えさせたいことを決める主発問には、大きく分けて次の3つ問い方があります。事実(結果)を問う、方法を問う、理由を問う、の3つです。ねらいに応じて、主発問をどう使い分けるかについてお話しします。 振り返りについては、主発問ごとに振り返る方法についてお伝えします。
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3.ねらいは「基礎・基本」に応じて、ふり返りは「評価」を生かして |
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| 授業のねらいは、教材研究を深める中で見出すものになります。そして、それは「基礎・基本」の内容にふれるものとなるに違いありません。また、ふり返りは、授業進行の中で教師がよいと評価したものを黒板などに書き残し、それを再度注意深く見直すことが大切になるのではないでしょうか。決まりきった手順を教えたり、教科書にある定義の言葉をそのままノートする受け身の授業ではなく、やはり子ども主体の授業、子どもの発見を生かす授業にしたいものです。
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