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1.算数・数学教育と多様な価値観−社会的オープンエンドな問題を通して− |
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| これからの社会は、価値多元化社会と言われております。その具体的な姿としてグローバル化社会が挙げられます。文部科学省(2011)は「21世紀はグローバル化が一層進む時代.多様な価値観,自分とは異なる文化や歴史に立脚する人々とともに,正解のない課題,経験したことのない課題を解決していかなければならない「多文化共生」の時代」と述べて,「グローバル化」が進む社会で大切なこととして,多様な価値観の受容と協働を挙げています。
それでは、こうした社会で生きていく子ども達に算数・数学教育では、どのような力を育成すれば良いのでしょうか。このことについて考えてみたいと思います。
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2. 素直に考える態度を身に付け、数学的に考える力を育てる |
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講師 : 筑波大学附属小学校 教諭: | 盛山 隆雄先生 | |
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| 素直に感じたこと、思ったこと、考えたことを信じて、問題を解決しようとすることが大切
です。知っているかどうかや、正しいか間違いかを問題にするよりも、自分の頭で考える態度があるかどうかが問題です。その態度があれば力を伸ばすことができます。そして、その考えることが、算数・数学ならではの思考力になるように育てることが大切です。このような話を実践例を通してお話いたします。
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3.「覚える算数」から「考える算数」へ |
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| 算数・数学は、公式や計算のアルゴリズムを覚えて、ひたすら正しい答えを出すことを目標に、練習を重ねるというイメージがあります。だから、「ハ・カ・セの約束」なるものが教室で幅を利かせるようになってしまいます。本当の面白さは、速く、簡単で、正確にというよりも、じっくり考えて、自らの力で新たな発見をした喜びを感じることであろうと思います。そんなことが感じられる授業をめざし、そのためには、どのような授業を工夫したらいいかを皆さんと共に考えたいと思います。
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