第１部　GIGAスクール構想のこれまでとこれから（50分）

講師：堀田 龍也先生（東北大学大学院情報科学研究科教授／

東京学芸大学大学院教育学研究科教授）

　GIGAスクール構想は，現行の学習指導要領およびコロナ禍を経て中央教育審議会が示した「令和の日本型学校教育」を着実に実施するための新しいデジタル学習基盤として整備されたものである。これから我が国が直面する社会課題を想定し，それを乗り越えていく人材に求められる資質・能力の育成を目指した授業づくりに学校現場がどう取り組んでいけばいいのか，次の世代のGIGAスクール構想はどうなっていくのかなどについて解説する。

第２部　つながる、つなげる算数授業（50分）

講師 ：細水 保宏先生（明星学苑　明星大学客員教授兼明星小学校校長）

　内容の系統性や連続性が比較的はっきりしている算数科においては、これまでに指導した内容を基にして，それに積み重ねる形で新しい内容を指導することが多いと言えます。つながる、つなげる授業づくりを目指すには、教材研究力が重要です。同時に、つながる、つながるよさや美しさ、おもしろさが味わえるようにするには、学習指導力も重要です。その授業づくりについて、事例をもとに考えてみたいと思います。

第３部　デジタルスクールノートを活用した算数授業（50分）

講師 ： 盛山 隆雄先生（筑波大学附属小学校教諭）

　ギガ端末を使っていかに協働的な学びや個別最適な学びを充実させるかを課題に、デジタルスクールノートという内田洋行の共有ツールを活用した算数授業を模索しています。問題をいかに提示したり配付したりするか、子どもたち一人一人がいかにして仲間と考えを共有し、違いを編む思考活動をすることができるかについて実践を基にお話しさせていただきます。