第3部 算数の本質と子ども理解による教材研究
講師 : 盛山 隆雄先生(筑波大学附属小学校教諭)
教材研究の基本は、指導内容の本質を確認することです。子どもが、どのような見方・考え方ができるようになることをねらうのか、どのような数学的活動をすることがよいのかを整理します。次に、その見方・考え方を引き出すために適切な材を選びます。子どもにとって身近で、興味関心を引くような材を探し、教材として加工します。さらに、子どもから見方・考え方を引き出すための問題提示の仕方や、授業構成、子どもの反応を予想した授業展開を想定します。もちろん、想定通りにいかないのが授業なのですが、予想外の反応を楽しみながら方向をつくっていくのが授業なのです。具体的な実践事例をもとにお話をさせていただきます。